「企業統合オプション」は、自社や自部門など管理者自身に与えられた範囲内でユーザや部署の設定・編集が行える権限を持つ「編集管理者」（管理者）と、PHONE APPLI PEOPLE製品およびグループ企業全体で企業統合オプションの設定・編集が行える権限を持つ「社内電話帳管理者」の2種類の管理者を設定できます。

以下では、上記2つの管理者の権限について説明します。基本的に「編集管理者（管理者）」よりも「社内電話帳管理者」のほうが権限の範囲が広く、上位の管理者に位置付けられます。

企業統合オプションを有効にし、通常のユーザに対して「非公開ユーザ」フラグを付与することによって、対象のユーザを非公開ユーザにできます。

非公開ユーザとなったユーザの詳細情報（マイプロフィール情報）は基本的に表示されなくなりますが、PA PEOPLEに情報が登録されているユーザであることと、更新者履歴等で記録する必要のある識別可能なユーザ情報（氏名や所属部署など）は表示される点に留意してください。

編集管理者（管理者）は、与えられた管理範囲内のユーザを非公開ユーザに設定できます。

非公開となったユーザは、公開範囲の設定で指定された部署やユーザを除き、社内電話帳 連絡先一覧の情報とプロフィール情報（マイプロフィール）が表示されなくなります。

※ただし、非公開のユーザが各種更新を行った際、社外電話帳（名刺）の登録者情報など履歴情報としての氏名や部署の情報は非公開とならず、表示・記録される場合があります。

編集管理者（管理者）は、与えられた管理範囲内のユーザを新たに編集管理者（管理者）ユーザに設定できます。

編集管理者となったユーザは、管理範囲の設定で指定された範囲の部署やユーザに対しての編集管理者となります。

「企業統合オプション」の有効化／無効化は、画面右上のユーザ名＞［管理］＞［企業情報］にて行います。

［企業情報］へアクセスするためには、権限コントロール「企業情報」の権限が必要です。

「企業統合オプション」固有の設定は、画面右上のユーザ名＞［管理］＞［社内電話帳］タブ内「設定」タブで行います。

※ 本バージョンでは設定可能な項目はありません。

企業統合オプションのすべての設定、および管理範囲の権限を持つ社内電話帳管理者を、追加または削除ができます。

社内電話帳管理者の設定は、画面右上のユーザ名＞［管理］＞［ユーザ］（ユーザ管理）で行います。

※［ユーザ］へアクセスするためには、権限コントロール「ユーザ」の権限が必要です。
※ 社内電話帳管理者は、テナントすべての部署とユーザを管理することができるため慎重に設定してください。

社内電話帳管理者は、管理画面からテナント全ユーザの追加、編集、削除および社内電話帳を編集できます。

※ 遷移後の操作方法は、編集管理者（管理者）の操作方法に準じます（→ 編集管理者の機能＞ユーザの管理）。

社内電話帳管理者は、管理画面からテナント全ユーザに対して非公開ユーザの設定が行えます。

画面右上のユーザ名＞［管理］＞［社内電話帳］タブを開きます。

※ 遷移後の操作方法は、編集管理者（管理者）の操作方法に準じます。（→ 非公開ユーザの管理）

社内電話帳管理者は、管理画面からテナント全ユーザに対して編集管理者（管理者）の設定が行えます。

画面右上のユーザ名＞［管理］＞［社内電話帳］タブを開きます。

※ 遷移後の操作方法は、編集管理者（管理者）の操作方法に準じます。（→ 編集管理者の管理）

編集管理者の操作に関する以下のログを出力できます。

社内電話帳管理者の操作に関する以下のログを出力できます。

企業統合オプションで使用するインポート／エクスポートファイル（TSV（タブ区切り）形式のファイル）仕様は、「PHONE APPLI PEOPLE 管理者ガイド」の「社内電話帳項目一覧」に次の項目が追加された形式です。

※ 次の項目は「企業統合オプション」が無効の場合、インポート時に値を指定しても登録されず、エクスポート時も出力されません。

PA PEOPLE標準機能である閲覧レベルは、社内電話帳の閲覧範囲を設定するための値です（10が上位、1が下位になっています）。

設定したレベル以下のすべてと、1つ上のレベルのユーザ情報を閲覧できます。ユーザ新規登録時のデフォルト値は「5」です。

閲覧レベル設定によって参照できなくなるユーザ情報と、企業統合オプションの非公開ユーザによって閲覧できない情報の範囲が異なるため注意してください。

編集管理者は、その編集管理者が管理できるよう設定されたユーザや部署しか編集できません。

企業統合オプションの管理画面からTSVインポートにて、編集管理者が管理することができない範囲のユーザや部署の追加や更新を実行しようとするとTSVインポートのエラーとなります。この時ユーザインポートと部署インポートで以下のとおり処理結果に差分がありますのでご留意ください。